ファスビンダー、ファスビンダーを語る 第 1 巻
ローベルト・フィッシャー編/明石政紀訳
税込価格:2,310円 発行:boid
演劇時代から死の直前まで、その活動のすべてをありのままに語る、
ファスビンダーの完全版インタビュー集、第 1 巻。
作品に併走する同時進行の会話
1967〜1970 初期演劇時代/『愛は死より冷酷』『ホワイティ』『聖なるパン助に注意』ほか
みんな、どうやってつくったんだ、どうやったらできるんだ、
一本映画が封切られたと思ったら、またもう一本できてる、
自分たちはつくれないでいるのに、とかそういうことばっかり何度も何度もきかれたよ。
で、ぼくは、映画をつくる必要がほんとうにあるんなら、つくるしかないって毎回答えたし、
今でもそう答えるだろうな。あんまり金がなくても、ぜんぜん金がなくても、
つくれるような映画を考え出せばいいんだ。 ……中略……
でもほんとうにつくりたくて、つくる必要があるんなら、つくるしかないんだ。
それがどうなるか、どんなものが出来たかっていうのは、また別問題なんだ。
・・・・・・ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー(本文より)