
1968年、
BEATLESはサージェントペパーの衝撃の後、TV映画「マジカルミステリーツアー」~アニメ「イエローサブマリン」を発表し「ホワイトアルバム」の製作に入った頃。傑作を残しつつも破局への一歩を歩みだしていました。逆に、
ビートルズの2番手に甘んじていた
ストーンズは「ジャンピング・ジャンク・フラッシュ」のシングルを発売し名作「BEGGARS BANQUET」(トイレ・ジャケット)を完成させ今に続く巨大なロック・ビジネスの道を切り開き始めたのです。そのアルバムのオープニングを飾る「悪魔を憐れむ歌」は、インドに傾倒していたbeatlesに対して大胆にアフリカンビートをフュージョンさせた傑作。偶然にも英国を訪れていたジャン=リュック・ゴダールが捉えたのがその
ROLLING STONESの録音風景。曲の原石から、JAM演奏を繰り返すことによってパーカッシブな最終形に仕上がっていくまでの過程を追いかけた貴重な映像。当時のロンドンの混沌としたシーンを加え「ONE PLUS ONE」として完成させます。しかしながらこの作品は商業目的のプロデューサーがゴダールに無断で改ざん、
ストーンズ中心の作品「SYMPATHY FOR THE DEVIL」として発表されてしまいます。
今回、、
キングレコードから発売されるDVDはこの2作品をオリジナルネガからデジタルリマスタリングされ、ドキュメンタリーなど特典映像も45分加わった最終版といえるものです。